全日病ニュース

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円満な承継

続報・全日本病院学会 in 広島
円満な承継

【若手経営者育成事業委員会企画】

 2023年10月15日全日病学会in広島において、「円満な承継」をテーマとした若手経営者育成事業委員会企画をパネルディスカッション形式で開催した。30、40代を中心とした新たな委員での船出であり、座長を当委員会の甲賀啓介委員長、北島明佳副委員長が務めた。
 円満な承継は、組織の継続的な安定と患者への医療・介護サービス提供の継続を確保する上で極めて重要なものである。承継を円滑に進めるためには、事前の戦略的な計画が必須であり、これには後継者の選定、法的な手続き、財務の健全性確保などが含まれる。本邦における医療法人の経営者の多くが高齢化する中で、厚生労働省は「持ち分あり医療法人」から「持ち分なし医療法人」への移行を促進するための税制上のメリットを設けた認定医療法人制度を導入する等の対策を行っている。しかしながら2023年3月時点で、「持ち分あり」法人は全体の68%、「持ち分なし」法人32%という結果となっており、ここ数年大きな変動はなく、「持ち分なし」への移行は進んでいないのが現状である。移行措置には期限もあるため、これから事業を引き継ぐ現経営者、及び事業を受け継ぐ後継者にとって円滑な承継は喫緊の課題であり、当該テーマを取り上げた本シンポジウムは両者にとって大変有益であると思われた。
 まず、1人目の演者として、メディカルマネジメント・プランニング・グループ専務理事の林徹郎氏に「円満な事業承継に必要な注意や事柄」についてポイントを説明していただいた。次に厚生労働省医政局医療経営支援課医療法人支援室長補佐の加藤光洋氏から「認定医療法人制度」に関してご解説いただいた。続いて「全日病会員による事業承継の実例発表」として、元若手経営者育成事業委員会委員でもある医療法人聖峰会田主丸中央病院理事長・院長の鬼塚一郎氏にご講演いただいた。
 会場の参加者からは多くの質問があり、活発なディスカッションを通して議論を深めることができた。会場を見渡すと、若手経営者達が多数参集しており、会の終了後にも多くの応援メッセージをいただき、大変に勇気づけられた。今後も「多くの若手経営者達の裾野を広げる」べく、有意義な企画を立案していきたいと考えている。

 

全日病ニュース2023年12月1日号 HTML版

 

 

全日病サイト内の関連情報
  • [1] :ノ/ - 全日本病院協会

    https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2018/180411_3.pdf

    2018/04/09 ... その後速やかに詳細な要因等について続報として報告を行うこととし、当該続報については必. 16. 全日本病院協会 医療行政情報 https://www.ajha.or.jp ...

  • [2] 事 務 連 絡 令和5年7月 14 日 公益社団法人全日本病院協会 御中 ...

    https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2023/230718_4.pdf

    2023/07/14 ... 本邦以外の地域の港との間又は本邦以外の地域の. 各港間における人の運送 ... に資源エネルギー庁から警報(続報)を発令。 前日16:00目処. 当日. ※需給 ...

  • [3] 事 務 連 絡 令和4年 11 月 21 日 公益社団法人全日本病院協会 御中 ...

    https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2022/221122_11.pdf

    2022/11/21 ... 日頃より、医療行政の推進に多大なる御協力を賜り、厚く御礼申し上げます。 冬季の省エネルギーの取組について、省エネルギー・省資源対策推進会議 ...

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