全日病ニュース

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「大変革前夜に挑め! 今こそ生きるをデザインせよ」をテーマに石川学会を開催

「大変革前夜に挑め! 今こそ生きるをデザインせよ」をテーマに石川学会を開催

【第59回 全日本病院学会 in 石川】

 「第59回 全日本病院学会in 石川」(神野正博学会長)が前号既報の通り、石川県支部の担当で「大変革前夜に挑め!今こそ生きるをデザインせよ」をテーマに9月9・10日、金沢市で開かれた。学会には、全国の会員病院から2,900名が参加。準備にかかわった関係者を含めると3,500名を超えた。会場となった石川県立音楽堂、ANAクラウンプラザ金沢、金沢市アートホール、ホテル日航金沢では学会テーマに沿った多彩なプログラムが行われ、人口減少社会を生き抜く病院の経営戦略をめぐって熱心な討論が交わされた。

 学会のオープニングを飾ったのは七尾市の青柏祭魚川でか山保存会による木遣り唄だ。毎年5月に行われる青柏祭は、日本最大の曳山祭で昨年ユネスコの無形文化遺産に登録された。神野学会長は、「祭りの賑わいと伝統文化こそ日本活性化の源」と述べるとともに、地域の活性化なくして病院の存続もないことを強調。「病院はセイフティネットであると同時に地方創生の切り札になる」と訴えた。
 2018年は大変革の年である。トリプル計画・トリプル改定と言われる制度改革の節目の年であり、新たな専門医制度が始まるほか、医師の働き方改革の議論も佳境を迎える。
 学会の1日目は、2018年度に予定される制度改革に焦点を当て、診療報酬改定や地域医療構想に関するプログラムが組まれた。
 2日目は、より中長期的な視点で病院経営の将来を考えるプログラムを用意。神野学会長は、学会テーマを次のように説明した。
 「少子高齢化・人口減少社会の到来に伴って価値観が変化し、ICTの進化は効率化を生むと同時に生き方・働き方を大きく変えようとしている。我々には病院を訪れた人に医療を提供するだけでなく、地域を包括し、生活の場におけるかかわりが求められている。地域の新しい文化を創生し、人口減少社会における病院の生き残り戦略を探りたい」。石川学会は全国の病院関係者に多くの示唆を与える学会となった。
 開会式に続いて日本医師会の横倉義武会長、厚生労働省の武田俊彦医政局長による特別講演が行われた。本号では、学会企画を中心に1~4面で石川学会の模様を伝えます。

 

全日病ニュース2017年10月1日号 HTML版

 

 

全日病サイト内の関連情報
  • [1] 全日病ニュース・紙面PDF(2017年9月15日号)

    https://www.ajha.or.jp/news/backnumber/pdf/2017/170915.pdf

    2017年9月15日 ... 神野学会長は、「日本各地のまつり. の賑わいと伝統 .... 大変革前夜に挑め! 石川学会
    で病院 ... した2018年度の大変革を目前に控え、多彩なプログラムを用意。人口減少.
    社会における病院の生き残りを考える機会となった。発表演題は710 ...

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