全日病ニュース

当初予定を若干変更し10月10日に登録開始

【日本専門医機構】全体の日程は変わらず

　日本専門医機構（吉村博邦理事長）は９月21日、来年度に開始する新専門医制度の専攻医の登録を当初の10月１日ではなく、10日に変更した上で、これまでのスケジュール通り進める方針を示した。総合診療専門医のプログラム審査が若干遅れていることによるもの。１次審査を通ったプログラムは19基本診療領域で3,026本であることも明らかにした。
　10月10日までに、医師偏在の拡大などの恐れがあるかを都道府県協議会がチェックし、問題がなければ、専攻医の登録が始まる。なお、都道府県協議会から意見があれば、プログラムが変更される可能性がある。
　登録の締切りは11月15日。その後の採用までの日程は、予定通り12月15日までに完了させる。１次登録で研修先が決まらない専攻医に対しては、来年１月以降に２次登録を実施する。医師偏在の拡大を防ぐためには、大都市の専攻医数を過去の採用実績を超えないよう調整する措置などを講じることとしている。
　具体的には、東京、神奈川、愛知、大阪、福岡の５都府県の各基本診療領域の専攻医総数の上限について、原則、過去５年間の専攻医採用実績の平均値を超えないようにする。ただし医師が減少傾向にある外科、産婦人科、医師数自体が少ない病理、臨床検査は除外している。