全日病ニュース

台風被害にＡＭＡＴが出動

　猪口正孝常任理事は、台風15号および19号で被災した病院に対するAMAT の支援活動について、10月19日の常任理事会で報告した。
　９月９日に上陸した台風15号は千葉県を中心に大きな被害をもたらした。全日病の調査によると、千葉県の会員病院74病院のうち19病院が被災。16病院で雨漏りや窓ガラスの破損などの建物の被害があった。ライフラインは、停電被害が８病院、水道被害が２病院だった。
　AMAT は、EMIS などで医療支援ニーズを収集。10 日から23 日にかけて、28 チーム・計92 名が活動した。千葉県富里市の中沢病院では、停電により冷房が使えなくなったため、患者搬送を実施した。また、被災した家屋にブルーシートを張る作業中に転落する事故が多発。館山市の安房地域医療センターに搬送された重症患者をAMAT が亀田総合病院に搬送した。長期の停電により病院避難を余儀なくされるケースが多く、AMAT が機動力を発揮して中心的な役割をはたした。
　10月12日に関東に上陸した台風19号では、多摩川の氾濫により、浸水被害を受けた世田谷記念病院に永生会南多摩病院と直和会平成立石病院の２チームが支援に入り、患者搬送を行った。