全日病ニュース

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医療費効率化について中医協会長から意見聴取

医療費効率化について中医協会長から意見聴取

 5月15日に開催された財政制度等審議会財政制度分科会は、厚生労働省の中央社会保険医療協議会から森田朗会長(国立社会保障・人口問題研究所所長)を招いて、医療費に関するヒアリングを行なった。
 森田会長は「財政健全化のために医療費を含む社会保障支出の抑制は必要である」との認識を示した上で、「必要な医療費の抑制は可能な限りすべきではない」と主張。キャップ制などのマクロ的な抑制策にも「弱者にしわ寄せがいくことになりかねず、有効とはいえない」と疑問を呈した。
 その一方で、「現在の医療費の支出には削減できる部分がある」とも指摘。
 「医療保険の実態に関する詳細なデータを収集し、エビデンスにもとづいて現在の診療報酬制度を見直し、抑制可能な部分の削減を進めるべき」との考えを明らかにした。