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ホーム全日病ニュース(2022年)第1020回/2022年11月1日号認定取得に向けてモチベーションアップ

認定取得に向けてモチベーションアップ

認定取得に向けてモチベーションアップ

医療法人社団翔嶺館 札幌優翔館病院 院長 北川真吾

 受審支援モデルとして選定され3回目の投稿です。今回は、病院機能評価受審支援事業のアドバイザー初回訪問を受けての内容になります。
 初回訪問の当初の予定は6月3日でした。しかし、訪問日直前に当院の事情により延期を申し出ることになってしまいました。全日病の事務局の皆様、そして訪問アドバイザーの朝見先生に大変なご迷惑とお手数をおかけしたにもかかわらず、延期をご快諾いただきました。感謝申し上げます。
 延期をお願いした6月から2か月が経過した頃、再度、初回訪問についての打診があり8月23日を初回訪問日として決定いたしました。訪問アドバイザーの朝見先生から、当初予定の6月にも資料を送信いただきましたが、仕切り直した8月の訪問日にあわせてさらに改訂した資料を事前に送信いただきました。この2か月の間に資料を改訂してくださったのだと感じるとともに、この間、我々は受審に向けて少しでも前に進めることができていたのだろうかと反省しました。
 訪問時のプログラムは、総論と各論、そして面接ロールプレイング、講評及び質疑応答・意見交換という流れでした。総論では、病院機能評価が目指しているもの、受審することの有益性などを解説いただきました。これは、今になって思えば、総論としての解説だけではなく、当院の各部署責任者に受審することの意義や認定を取得するプロセス、そして取得した後の継続した改善こそが重要であるということを説いてくださったのであろうと思います。
 その次は、訪問審査の実際の進め方や評価方法、ケアプロセス当日の写真など、受審に対する実践的なイメージが持てるような解説をいただきました。実践的なイメージの後は、視点を変えてもう一度受審する意義を解説していただきました。この総論の部分では、受審の意義や受審に対するモチベーションを繰り返しお聞かせいただくことで、各部署責任者に対し丁寧に意識付けをしていただいたのだと思います。
 各論については、事務管理領域に特化したポイントで解説をいただきました。サーベイヤーの先生たちも評価するためのマニュアルというのはなく、あくまで病院機能評価機能種別解説集に基づき、受審病院に対して書類の閲覧や質問をすることで評価をしているのだということを知りました。受審する側だけでなく、サーベイヤーの先生たちも気力や知力の全エネルギーをかけて病院機能評価の認定を行っているのだと強く感じました。
 プログラムの最後の質疑応答の場面では、病院機能評価に直結する質問だけでなく、常日頃、当院職員が感じたり考えたりしていることに対しても真摯にお答えいただきました。患者の未収金に対する悩みや電子カルテ導入に対するアドバイスなど、朝見先生の発する言葉は穏やかではありますが病院への情熱を感じ、そういった意味でも当院職員に良い影響を与えてくださったと感じております。
 当院のために病院機能評価を受審し認定を勝ち取るというのは当たり前なのですが、我々のために時間と労力を割いてアドバイスをしてくださったアドバイザーの朝見先生、そして訪問アドバイスをコーディネートしてくださった全日病の事務局の皆様に、胸を張って「病院機能評価の認定を取得できました」という報告ができるよう、受審日までの残り9か月、職員同士で叱咤激励しながら目標に向かって進んでいきたいと思います。
 今回の訪問アドバイスは、具体的な事例に基づく今後の進め方だけではなく、認定取得に向けたモチベーションアップにも繋がりました。遠いところをご足労いただきましたことを感謝いたします。

 

全日病ニュース2022年11月1日号 HTML版

 

 

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