全日病ニュース

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NDBオープンデータの最小集計単位を変更

NDBオープンデータの最小集計単位を変更

【厚労省・レセプト情報等有識者会議】

 厚生労働省の「レセプト情報等の提供に関する有識者会議」(山本隆一座長)は11月17日、利用者の要望に応えてNDBオープンデータの集計方法を検討し、現在、1,000となっている注射薬の最小集計単位を400に引き下げることを了承した。
 NDBオープンデータでは、個人が特定されることを避けるため、最小集計単位を定め、患者数であれば10人未満になることがないようにしている。
 薬剤については患者1人で何回も算定されるため整合性をとって、最小集計単位を設定。錠剤であれば、1日3回内服が30日分で90錠となることから、10人分で1,000としている。しかし多くの注射薬では、集計単位が1,000未満であり、マスクされて解析ができないことから、集計単位を引き下げる要望が寄せられていた。
 注射薬は使用方法により使用数が異なるため、本来であれば、個々のケースで対応するのが望ましいが、作業が煩雑になるので、一律の上限を設け、最小集計単位を400とした。
 年齢区分についても要望があり変更することとした。現行では、85歳以上をひとまとめにしているが、85歳以降も5歳刻みとし、ひとまとめにするのは100歳以上とする。
 そのほか、東京大学と京都大学にあるオンサイトリサーチセンターの模擬利用の取扱いを了承。◇研究目的◇データ利用期間◇利用者メンバー◇過去の実績─などを非公開で審査する。

 

全日病ニュース2017年12月1日号 HTML版