全日病ニュース

病院事務長研修及び看護部門長研修の成果
― 病院事務長研修の優秀演題発表 ―

【医療従事者委員会企画】
医療従事者委員会委員長　井上健一郎

　医療従事者委員会では学会初日に「病院事務長研修及び看護部門長研修の成果―病院事務長研修の優秀演題発表―」というセッションを開き、病院事務長研修の優秀演題の発表と表彰を行った。会場には100名超の方々が参集され、うち約８割が事務系のスタッフ、２割が看護のスタッフであった。
　今回は、まず事務長研修の歴史、意義について池上直己教授、次いでその実際について、研修企画者でもある日本経営支援センターの萩原正英代表取締役社長より話をしていただいた。
　その後、優秀演題の２題の発表となったが、会場には研修のOB の方々も大勢参加されており、活発な議論もなされた。
【優秀発表２題の演者の感想】
①医療法人社団明生会セントラル病院事務長　風間 宏幸
　今回、全日病での初めての企画に参加させて頂きました。14期事務長研修での内容を発表させて頂きました。今回とても嬉しかった事は、当時発表グループ６名の内３名が会場に応援に来て下さったことです。それぞれ岩手、福島、埼玉からご参加頂きました。非常に心強かったです。グループ以外も同期生が約10名会場に来て下さりました。事務長研修の深い絆を実感しました。そして驚いた事は会場にお越し頂いた方々が半分以上この事務長研修に参加されていた先輩達でした。会場からの質問も「第○○期生出身です」というお言葉から始まりました。会場でもお話しが出ましたが、14期生は情報交換・交流ツールとしてサイボウズを利用しております。研修終了後も同期生と繋がっています。最後に今回このような発表の機会を下さった全日病役員の皆様有難うございました。
②医療法人博愛会牧港中央病院　事務長　饒平名 美千与
　去る2016年10月８・９日に、第58回全日本病院学会in 熊本が開催されました。今年４月に熊本地震が発生し、甚大な被害が報じられた際は、開催が危ぶまれていた今学会が「復興の証」として無事に熊本の地で開催され、参加できたことを大変嬉しく思います。
　今回、私達は「医療従事者委員会企画」から、平成27年度第14回病院事務長研修の優秀演題発表という名誉ある機会を頂きました。会場は、事務部門と看護部門からの参加者で埋め尽くされ、今企画への関心の高さが感じられました。
　発表後のパネルディスカッションでは、フロアを巻き込んだ意見交換を行うことができ、「集患」および「病床再編」という演題を基に、それぞれの立場から自施設の経営の維持・改善に向けたヒントを得ることができたのではないかと思われ、とても有意義な時間となりました。
　今学会の発表を通して、14期研修生はもちろん、多くの事務長様からお声掛け頂き、新たなネットワークを築けたことも、私にとっての大きな収穫です。心より感謝申し上げます。
　また看護部門長研修に関しては、当委員会の斉藤委員（上尾中央総合病院・看護副部長）より研修内容を紹介してもらった。2017年の学会では両研修における優秀グループより、それぞれ１例発表していただく予定である。