全日病ニュース

「医師偏在」がビジョン検討会の議題に加わる

　厚生労働省の「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」（澁谷健司座長）が11月15日に第３回目の会合を開いた。ビジョン検討会の議題に、「医師偏在」が加わった。医師偏在対策を議論している「医療従事者の需給に関する検討会・医師需給分科会」との役割分担が課題となりそうだ。
　厚労省によると、塩崎恭久厚生労働大臣がまとめた「保健医療2035」やビジョン検討会の初会合での挨拶を踏まえると、「医師偏在」がビジョン検討会においても、課題の１つになるという。
　一方、医師需給分科会は開催が延期されていて、「再開の意思決定ができていない状況」（厚労省）だ。
　ビジョン検討会の課題としては、◇自治体が実情に応じた政策展開を行うための医療従事者を確保するための手段◇医師の養成で地域の医療提供体制の確保と専門的な能力向上の両立◇限られた保険財政を踏まえた医療従事者の配置・養成のあり方─などが「医師偏在」に関わるという。